時間、リスク選好度、コミットメントがあればより複雑な取引戦略も行うことができます。この記事では、高度な取引戦略を長所と短所とともに紹介し、取引日誌をつけるなど、積極的に暗号取引を始めようとする人のための内容です。
・ニュース&インフォメーション・ベース・トレーディング
・モメンタム/ポジション・トレーディング
・デイトレ/スイングトレード
・トレーディングジャーナルの使い方
時間、リスク選好度、コミットメントがあればより複雑な取引戦略も行うことができます。この記事では、高度な取引戦略を長所と短所とともに紹介し、取引日誌をつけるなど、積極的に暗号取引を始めようとする人のための内容です。
ニュース/情報ベースの暗号取引
暗号通貨の時価総額は2兆ドルに近づいていますが、この業界はまだまだ未熟です。この2兆ドルの多くは、現在収益をあげているプロジェクトやビジネスというよりも、将来的な価値として認識されているものです。暗号通貨市場は、日々のニュースにかなり影響され、投資家の認識も変化していきます。
最もシンプルな例としては、2020年2月20日にテスラが15億ドルのBTCをバランスシートに追加したというニュースに反応し、ビットコイン価格が上昇したことです。
「暗号通貨の最も劇的な10の瞬間」のブログ記事で説明したように、BTCは24時間で9000ドル上昇し、その上昇の大部分はニュースが流れてから最初の1時間以内に起こったものです。
しかし、実際にこのようなニュースは「知る者は言わず 言う者は知らず」ということわざのとおり、あまり出てきません。暗号通貨は投機的な資産であり、投機とは文字通り、将来的な価値に対して相反する考えや期待が混在していることを意味します。
強気相場ではそのような投機が増えますが、ビットコインの価格がさらに上昇している状態、つまりスーパーサイクルと呼ばれている状態にあると感じる人もおり、ノイズと噂のレベルは日に日に高まっています。このような状況での賢明な取引戦略は、噂を買い、ニュースを売ることです。
これは文字通り、憶測の段階で初期の波に乗って価格に最も大きな影響を与えるということです。そうすれば、それが単なる噂であるという可能性からも、噂がニュースで確認された直後に起こる利益確定の影響からも守られます。
信頼できる情報源を探し、実績がありソーシャルメディア上で信頼できる人を追うことで、ニュースが流れたときに最も良いポジションを取ることができます。
「テスラ・キャンドル」はまさに異常事態です。ニュースの影響は一般的にはるかに小さいものですが、それでも大きなチャンスをもたらしています。賢明なトレーダーは、TwitterやRedditから膨大な量のデータを収集・フィルタリングし、その情報に対して取引アルゴリズムを実行しています。
ニュースの価値を示すもう一つの良い例として、いわゆる「コインベース効果」があります。Messariの調査によると、コインベースに上場された暗号通貨は、上場後5日間で平均91%の値上がりを記録しました。
コインベースが持つ巨大な影響力と顧客基盤は、彼らがコインの上場を決定することで、関心と流動性の大きな高まりがほぼ保証されることを意味します。コインが他の取引所に上場された場合も同じことが言えますが、程度は低いのでそれを監視するのがあなたの仕事ということになります。
グーグルアラートなどを設定し、貴重なニュースソースを収集することで、有利な立場に立つことができます。しかし、始めたばかりの人がニュース/情報ベースの取引をするための最も効果的なアプローチは、いくつかのニッチな暗号通貨に特化することです。
コインベースに上場した暗号通貨は、上場後5日間で平均91%の値上がりを記録しています。
また、プロジェクトの背後にいる人物のソーシャルアカウントを見つけ、そのアカウントが投稿する内容に細心の注意を払うことも重要です。そうすることで、取引に後れを取る可能性は抑えれますが、取引方法や取引場所、流動性の有無を確認することは必須です。
長所
・ニュースを探すのに専門的な知識は不要
・参入障壁があまりない
・必ずしも時間がかかるとは限らない
・専門性を高めることができる
短所
・ニュースを見極めるのが難しい。
・市場が瞬時に反応するため、取引のタイミングが非常に難しい。
・ニュースがどの程度マーケットを動かすのか、テクニカルな判断が必要。
モメンタム/ポジション取引
始めたばかりの初心者に適したもう一つの暗号取引戦略は、モメンタム取引(ポジション取引とも呼ばれる)です。
モメンタム取引は、ホドリングのような一面があります。ホドリングについては買って保持する、それだけです。それに対して、モメンタム取引ないしポジション取引では、市場の勢いが大きく変化したポイントに基づいて、エントリーポイントを探します。つまり、特定のサイクルの開始と終了を識別するということです。
最もわかりやすいのは、強気/弱気のサイクルや半減期ですが、カレンダーベースのサイクルも含まれます。例えば、3月の重要性と会計年度末が価格の下落につながり、4月に発生しがちな上昇と対照的です。コインテレグラフの画像はそのことを明確に示しています。他にも、政治的なサイクル(選挙による)、天候、水力発電への影響など、あらゆるものが挙げられます。
アークは、特に新興技術の中でポジションを取ることに重点を置いている投資会社です。
長所
・大きな投資収益率(ROI)の可能性
・パッシブ/時間の制約を受けない
・テクニカル分析に基づく戦略よりも直感的なファンダメンタル分析
短所
・長期間の資金拘束が必要
・ストップロスのアプローチに適さないため、大きな損失を被るリスクがある。
デイトレード、スイングトレード
デイトレードは、市場の営業時間内に取引することを指すことが一般的です。もちろん暗号通貨市場は24時間365日取引しているので、デイトレードのコンセプトは、日々活発に市場取引をし、値動きに関するテクニカル分析に基づいて、短期ポジションを確立する人を意味します。そこでは、市場の変化に影響しないトレンド内の価格の小さな変動を利用するのです。
スイングトレードでは、テクニカル指標を十分に把握し、明確な取引計画を立て、目先の値動きを追う取引ではなく、適切な機会を待つという意識が必要です。スイングトレードでは、暗号通貨の基本的な価値を信じる必要はなく、むしテクニカル指標の正確さを信じることが必要です。
長所
・継続的なコミットメントを必要としないので、趣味のトレーダーに適している。
・小さな利益や損失に焦点を当てるので、暴落しにくい
・暗号の仕組みを理解する必要はない
短所
・テクニカル指標そのものの把握が必要
・規律が多い
・長期保有と同じようなリターンは望めない。
暗号通貨の口座に1,000ユーロ相当のビットコインがあれば、スプレッドシートは必要ありませんが、取引の頻度が増え取引可能な時間が短くなると、自分の行動を計画し文書化することにもっと力を入れる必要があります。
最初はドルコスト平均法のためのスプレッドシートから始めるかもしれませんが(別の記事でアドバイスしています)、取引がより高度になるにつれて、最終的にはトレーディングジャーナルに変える必要があります。
トレーディングジャーナルとは?
トレーディングジャーナルは、取引の意思決定(数字と日付)を客観的に記録すると同時に、その理由と結果を主観的に記録するものです。
暗号通貨取引に真剣に取り組むのであれば、取引日誌を正直に記録する必要があります。失敗を避け確実な成功を目指すのは簡単ですが、それだとかえって失敗します。
トレーディングジャーナルをつけるには、各取引を客観的なものと主観的なものに分け、体系的に管理する必要があります。例えば、客観的な要素はスプレッドシートのフォーマットに適しており、主観的な要素は注釈のようなものです。
トレーディングジャーナルの客観的要素
・取引している通貨ペア
・エントリー価格と日付/時間
・出口価格と日付/時間
・目標出口価格と出口との差額
・取引期間
・取引の種類 - スポットかリミットか、ロングかショートか
・取引サイズと自己資金比率
・取引による利益/損失
・取引を行うための明確なロジック
・リスクの尺度/指標、取引の信頼度/指標
トレーディングジャーナルの主観的要素
自分のトレードを主観的に分析し、体調や前夜の睡眠時間などの記録から、間違っていたと思うことや、時間をかけて学ぶべきトレードスキルなどを注釈形式で記録します。
取引日誌をつけるということは、暗号通貨取引に真剣に取り組み、自分自身を冷静に保つ意識に繋がります。成功の記録だけでは意味がなく、損失を記録することも重要なポイントです。それがアクティブな暗号取引なら、なおさら重要です。
アクティブ取引とパッシブ取引を区別することは、暗号取引の学習プロセスにおいて不可欠な要素ですが、これまで取り上げたのはパッシブ・アクティブの各意味で取引する手動の個人行動についてのみです。手動取引とは、取引所のインターフェースに物理的に取引を入力することですが、日常的に行われている暗号取引の大部分は、自宅でキーボードの前に座っている個人によるものではありません。
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