前回までの暗号通貨の稼ぎ方のコーナーでは、少額の暗号通貨を稼ぐためできる様々な副業について検証しました。今回は、暗号通貨により定期的な収入を得る方法について考え、真正面から取り組んでみたいと思います。
・マイクロタスクとは何か、どのような機会があるか
・仕事として暗号を稼ぐ機会、求められるスキル
・採用されやすくなるポイント
・暗号の求人情報をどこで見つけるか
前回までの暗号通貨の稼ぎ方のコーナーでは、少額の暗号通貨を稼ぐために採用できる様々な副業について検証しました。今回は、暗号通貨により定期的な収入を得る方法について考え、真正面から取り組んでみたいと思います。
マイクロタスカー、フリーランサー、請負業者、または企業の正社員として、リモートワークや社内勤務で、給与のすべて、または一部を暗号通貨で受け取ることができます。
これは、暗号通貨エコシステムに関わる最も賢明な方法です。
スタック(暗号ポートフォリオ構築の略語)を構築するだけでなく、エコシステムの成長に貢献し、従来の金融システムでしか処理できないと思われていた機能を暗号通貨がいかに簡単に代替できるかが分かると思います。
その前に全体像を把握するために、クリプトエコノミーについて見てみましょう。
クリプトコノミーとは?
暗号通貨の概念と技術は新しいものですが、クリプト・エコノミー内のプロジェクトが確立したビジネスに進化することは、従来のビジネスと同様の役割を必要としています。
人事、マーケティング、デザイン、コミュニケーション、会計、法務、そして暗号特有のプログラミング言語、暗号通貨技術、暗号経済学の知識といった暗号特有のスキルが求められます。
クリプトエコノミーの主なビジネスには、暗号通貨取引所、管理者(顧客に代わって暗号通貨を保管する企業)、口座開発者、ブロックチェーンアプリケーション、暗号ゲーム/ギャンブル、暗号保険会社、暗号税事務所、フィンテック、そして何らかの形でブロックチェーンと関わる組織が増えています。
マイクロタスキング - 暗号通貨のギグ・エコノミー
タクシー、宅配便、DIYなど、オンデマンドで働く独立した人を指す「ギグ・エコノミー」の出現により、この10年で従来の経済が崩壊しました。
迅速にスケーリングすることを目指す暗号通貨業界の新興プロジェクトは、オンラインでオンデマンドにサービスを提供することでギグ・エコノミーと同じ道を辿ってきました。
暗号通貨関連の企業は、単発のタスクやマイクロタスク、ルーティーンの多い仕事には、フリーランサーを雇うことが多く、その仕事に応じて報酬を支払っています。
マイクロタスクは一般的に、写真のタグ付け、バナー画像の作成、ゲームやアプリケーションのテスト後のアンケートへの回答など、自宅にいながら1~2時間で完了することができる仕事です。
暗号通貨プロジェクトはコミュニティプロジェクトとして運営されることが多いため、自身のような個人が参加し、マイクロタスクを完了する代わりに暗号通貨で支払いを受けるのです。
ビデオ/画像の作成と編集などの分野で、フルタイムスタッフを雇用する意思や能力がない暗号に焦点を当てたビジネスに対して、特定の仕事を提供することが基本的にマイクロタスクからステップアップしたフリーランスの仕事です。
このような仕事では、欲しいときにすぐ収入を得ることができます。その仕事に必要なスキルがあり、柔軟性があれば、その場で雇われる可能性が高く、履歴書でさえ必要ありません。また、暗号通貨について学び、ネットワークを構築する良い機会でもあります。
暗号通貨を主な収入として稼ぐ
マイクロタスクやフリーランスよりも有意義な仕事を探しているのであれば、暗号通貨で支払いをしている雇用主から契約またはフルタイムで仕事を見つけることができます。
ところで、必ずしも暗号通貨で支払うのは暗号通貨圏で活動する企業だけではありません。ブロックチェーンと直接やりとりしない企業も、従業員にビットコインで支払うことのメリットを認識していると思います。
給与のすべてまたは一部を暗号通貨で支払ってくれる先進的な企業を見つけることができたら、そのチャンスを掴みましょう。
より多くの暗号通貨を定期的に得るためには、暗号通貨に特化した分野のスキル、または暗号通貨に応用可能なスキル、理想を言えばドメインの知識に裏打ちされたスキルを十分に持っているとなお良いです。
履歴書には、暗号通貨に関する特定のスキルや個人的な興味、さらには暗号通貨での報酬を希望していることを明確に記載してください。
このような種のスキルは、暗号通貨業界では常に需要があるため、暗号通貨で支払われる仕事ができる機会が多いです。
また、クリプトエコノミーには、急速な成長を遂げているさまざまな分野があり、関連するスキルを持つ専門家に需要があります。
例えば、あなたが優れたアーティストやグラフィックデザイナーであれば、ユニークなトークンとして表現できるデジタル収集品やアートワークを中心とした産業であるNFT(non-fungible tokens)に注目すべきです。
NFTは、Enjin Marketplace、Rarible、Super Rare、Decentraland、Open Seaなどのプラットフォームで暗号通貨と同じように売買されているものが増えてきています。
また、分散型金融(Defi)は今最も急速に成長している分野の1つです。優秀なフロントエンドデザイナー、コミュニティマネージャー、プログラマーであれば、ここで仕事を見つけるのに困ることはないでしょうし、投資銀行やデリバティブ取引内のスキルも応用可能なはずです。
Defiプロジェクトのリストは膨大ですが、暗号通貨とブロックチェーンに特化した投資会社Pantera Capitalのジョブボードで仕事を探すとよいでしょう。
暗号通貨で支払いを受けると、従来の支払い方法よりも高度なプライバシーが保証されます。暗号通貨はボーダレス通貨であり、携帯電話とがあれば、誰でも利用することができます。
しかしながら、所得税に関しては暗号通貨にも例外なく適用されます。フリーランスで仕事をしている場合は、他のフリーランサーと話し、彼らがどのように税務を管理しているかを知り、または、暗号通貨を専門とする会計士に依頼すべきです。
仕事の見つけ方
クリプトコノミーで必要とされるスキルを身につけたら、次は仕事を探し、応募しなければなりません。まず、CryptoJobsList、Crypto.jobs、Blocklancer.netなどの暗号に適したフリーランスサイトでリストをチェックするのがよいでしょう。暗号通貨の雇用者とフリーランサーが頻繁に利用する他のサイトには、Coinality.com、Bitgigs.com、Anytask.comなどがあります。Pantera Capitalネットワーク内の求人票も活用すると良いでしょう。
しかし、暗号通貨の仕事を探すには、そのような求人票以外でも探すべきです。多くの場合、プロジェクト自体のDiscordやTelegramチャンネルにあるか、そのウェブサイトに直接アクセスしたほうが、よりよい求人を見つけることができるでしょう。
色々な人に話しかけ、自身が持っているスキルの需要があるプロジェクトや、暗号通貨の構造を理解することが大事です。暗号通貨は仲介者を排除することが重要であり、それは就職活動でも同じです。多くの場合、プロジェクトと交流し、チームと話をすることで仕事を見つけることができます。
求職活動で注意すべきこと
暗号通貨業界は急速に発展する業界であり、しきりにプロジェクトやユースケースは現れては消えます。ギグエコノミーの一部であるこの業界では、その場その場で仕事を確保することが求められます。
ロゴのデザインや記事の執筆など、ボランティアとして参加することも、自分の能力を証明する良い機会ですし、雇用のオファーにつながるかもしれません。しかし、プロジェクトが自身の労働力を利用しながらも、時間に対する報酬の見通しを渋るようなことがあってはなりません。
暗号通貨の仕事探しは、貴重な学習体験であり、より大きなものへの足がかりになるという考え方で取り組んでください。その過程で得た知識と稼いだ暗号通貨は、自身の専門的なポートフォリオを構築し、永久雇用のオファーへの道を開くことを可能にするのです。
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