仮想通貨の世界において、2013年のドージコインのローンチ以来、ミームコインはその一部であり続け、幾多の富を生み出し、同時に破滅させてきた。最近ではペペコイン(PEPE)が投資家たちからミームコイン市場のシェアを奪い取ることで、ここ数週間の話題をさらっている。
Gareth Jenkinson
2023年05月06日 00:35
ペペコイン急騰で脚光を浴びるミームコイン、投資家が熱狂する理由とは
仮想通貨の世界において、2013年のドージコインのローンチ以来、ミームコインはその一部であり続け、幾多の富を生み出し、同時に破滅させてきた。最近ではペペコイン(PEPE)が投資家たちからミームコイン市場のシェアを奪い取ることで、ここ数週間の話題をさらっている。
ペペコインは2023年4月下旬のローンチ後、価値が4,000%も急騰した。トークン価格の上昇が主に熱狂的なミームコインのハイプに起因しており、過去1ヶ月間でプロジェクトがツイッターで広く共有されている。
ペペコインのウェブサイト自体には「$PEPEは内在的価値や金融的リターンの期待がないミームコイン」という免責事項が掲載されている。またプロジェクトは正式なチームやロードマップがなく、「完全に無用の長物で、娯楽目的のみである」と明記されている。
データ分析会社Nansenは、PEPEの時価総額の上昇に伴い、洞察に富んだデータと重要なポイントを提供した。研究アナリストのシン・イー氏は、ミームコイン市場の総額が約200億ドルであり、上位5つのトークン(DOGE、SHIB、PEPE、BABYDOGE、FLOKI)がそのうち180億ドル以上を占めていると推定している。
$PEPE's token has spiked in value since in launch, eclipsing the likes of $DOGE and $SHIB. Source: Nansen Query
Nansen Queryから提供されたデータは、PEPEのトークン価値と時価総額が他のトップ5のミームコインに比べてどれだけ急騰したかを示している。ただPEPEのデータはその誕生から数週間後にCoingeckoに掲載されたことを反映しているため、イー氏はインフォグラフィックが完全な情報を示していないとも指摘している。
$PEPE's token's market capitalization surged by 400% since its inception. Source: Nansen Query
イー氏はコインテレグラフに対し、ミームコインの社会的側面が投資家のセンチメントや行動の主要な要因であり続けているとも言う。イーロン・マスク氏が煽ったドージコインや、ツイッターのボットがミームコインのハッシュタグをツイッター上で押し上げていることなどをイー氏は例に挙げる。
「ミームコインには内在的価値がないため、社会的関連性やDOGEデーとして知られる4/20のようなイベントによってもトークンの価格に影響を与えることがある」
Nansenはウォレットのラベリングや取引の追跡を通じて、「スマートマネー」と呼ばれる仮想通貨トレーダーや保有者に関するデータ分析やインサイトを提供している。PEPEの台頭は、イー氏が指摘するオンチェーンデータによると、かなりの数の「スマートマネー」保有者を引き付けているという。彼女はまた、数千人のトレーダーがミームコインの価値上昇から利益を得る可能性があるが、他の多くのミームコインがポンプ&ダンプ(急騰後の急落)や「出口詐欺(ラグプル)」的な操作であることを考えると、これはギャンブルであると語る。
「それにもかかわらず、1つの良いコインで得られる利益は、他の失敗したコインのコストを簡単に上回ることができるため、これらのミームコインはほとんどのトレーダーにとって引き続き魅力的である。従って、投資家のリスク許容度によって異なる」
しかしながら、イー氏はまたミームコインに固有のリスクを指摘し、流動性の逼迫につながることが多いと述べている。これは、大量のトークン保有者が保有分を売却し、小口投資家が損失に苦しむ状況だ。
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