セルシウストークンに価格操作疑惑、債権者がFTXユーザーの情報開示を求める

　　Ezra Reguerra

　　2023年04月28日 11:00

　　セルシウストークンに価格操作疑惑、債権者がFTXユーザーの情報開示を求める

　　セルシウスの債権者たちは、2022年にセルシウス（CEL）トークンの価格を操作した疑いのある不審な取引を行ったFTXユーザーがいると主張している。債権者たちは、問題のユーザーを特定するために破産裁判所の判断を求めている。

　　セルシウス・ネットワークの債権者を代表する委員会は、破産裁判所にFTXに召喚状を発行する許可を求めている。彼らは、4月から8月の間にセルシウスのCELコインの疑わしい取引に関与したとされる10の仮想通貨ウォレットに関連するユーザーに関する情報を求めている。

　　債権者は、FTXからの情報が取引が正当であるか、それとも相場操縦（例えば、ウォッシュトレード）を構成するかどうかを判断するのに役立つと考えている。召喚状の要求は、4月26日に提出された裁判所文書で行われた。

　　委員会によれば、ブロックチェーンコンサルタントのElementusの助けを借りて、疑わしい取引を特定した。提出書類には次のように記載されている。

　　「Elementusは、10のプライベートウォレットと10のFTX運営ウォレット間で、3日間のうちにCELトークンの入金と出金のほぼ1対1の関係がある947件の取引を特定した」

　　セルシウス・ネットワークの債権者委員会は、FTXから求めている情報がCELの取引が人為的に価格をつり上げる意図があったかどうかを判断する上で重要であると述べている。

　　また債権者委員会は、CELに対して取られたショートポジションに関する情報も求めている。裁判所の提出書類によれば、これはCEL価格にも悪影響を与える可能性がある。債権者は、取引が正当であるかどうかを判断することが、セルシウスの破産に関連する紛争の解決に重要であると考えている。