マイクロストラテジーの大胆なビットコイン(BTC)投資戦略は、2023年になっても利益を上げている。
マイクロストラテジーの大胆なビットコイン(BTC)投資戦略は、2023年になっても利益を上げている。
マイクロストラテジーの株式(MSTR)は年初来で約140%上昇し、1株当たり350ドルとなっており、昨年9月以来の最高水準を記録している。これはビットコインの年初来で90%の上昇と強く相関しており、ビットコインと同様の値動きをしている。
代替的ビットコイン投資ブーム
米国でスポット型のビットコイン上場投資信託(ETF)がないため、マイクロストラテジーへの投資は、BTCへの直接投資の代替手段として機能している。同社は財務戦略の一環として、上場企業として最も多くのビットコインを保有している。これは14万BTC、426億ドル相当にのぼる。
MSTR投資家は、ビットコイン市場に関係する材料から、MSTR売買の手掛かりを得ることが一般的である。
その結果、BTC価格とマイクロストラテジーの株価は、米国の銀行危機に伴う安全資産への流入や、米連邦準備制度理事会(FRB)が利上げを停止するとの期待から、同じような値動きをしている。
例えば、CNNのデータによると、バンク・オブ・アメリカは86,147株のMSTR株式を保有している。同様に、フィデリティは2022年を通じて97,199株のMSTR株式を購入している。ビットコイン投資への代替手段として、機関投資家の関心が高まっていることがわかるだろう。
間接的な仮想通貨投資として考えられてるコインベース株(COIN)も、今年だけで価格が2倍になっている。
マイクロストラテジーのBTC購入戦略の評価は?
マイクロストラテジーは基本的に企業向けソフトウェアソリューション企業であり、ソフトウェアライセンスとサブスクリプションサービスから収益を上げている。
同社は2022年第4四半期に、ビットコイン投資の損失額1億9760万ドルにより、1億9370万ドルの損失を計上した。
もちろん、マイクロストラテジーはビットコイン保有分を売却して財務状況を改善することができるだろう。しかし、同社は、財務的に厳しい状況でもBTC購入戦略を変更しないとしている。代わりに、株式の希薄化や債務の発行などの手段で資金を調達し、BTCを購入している。
Seeking Alphaの金融ブロガーであるPacifica Yieldは、「将来の四半期に、戦略に従ってプラスのキャッシュフローでビットコインを購入できなくなるリスクがある」と述べ、「ビットコインが短期的に安値に戻った場合に損失を出す資産を買うための希薄化は、株主にとって友好的な戦略ではない」と付け加えた。
Q2にMSTR株価が20%下落?
テクニカルな観点から見ると、Q2にMSTRは20%の価格下落の可能性が高い。
株価の年間上昇により、株価は、ブレイクアウトの試みを制限することで悪名高い抵抗レンジ(320ドル~340ドルの間)に近づいている。もし反落が起こると、6月までに50-3D指数平滑移動平均線(50-3D EMA; 赤い線)以下、260ドル以下まで下がる可能性がある。
MicroStrategyは、5月2日までに2023年第1四半期の決算報告書を提出する予定だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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