「メタバース」という言葉を生み出したニール・スティーブンソンの小説『スノウ・クラッシュ』のオリジナル原稿が、サザビーズのオークションにかけられている。
「メタバース」という言葉を生み出したニール・スティーブンソンの小説『スノウ・クラッシュ』のオリジナル原稿が、サザビーズのオークションにかけられている。このオークションは、2月23日に開催される「インフォカリプス(Infocalypse)」というシリーズの一環で、この名著に関連する6つの物理的アイテムと6つのデジタルアイテムが含まれる。
オリジナル原稿は、「オリジナルのゼロックス4200ペーパーに包まれ」、マスキングテープで固定され、「ニール・スティーブンソンの手による青いインクでの修正と注釈が随所にある」とのことだ。また、
「改訂版組版原稿」も出品されている。こちらは、著者による手書きのメモや修正箇所が追加されたものだ。
Attention Snow Crash readers and fans!
Infocalypse, an open edition collection of digital art created to mark the 30th anniversary of @nealstephenson's novel Snow Crash, which coined the term “Metaverse”, will open 27 February.
— Sotheby's Metaverse (@Sothebysverse) February 23, 2023
このほか、1993年のペーパーバック版の表紙絵として使用された原画、グラフィックノベルのプロモーションビデオで使用されたレザージャケット、グラフィックノベルのコンセプトに使われたスライド、主人公が振るった剣をイメージした実物などがオークションに出品されている。
1992年に発表された『スノウ・クラッシュ』はディストピアを舞台にしている。主人公のヒロは、ピザを配達するために盗賊を撃退しなければならない。ヒロは暇さえあれば「メタバース」と呼ばれる仮想世界で過ごしており、市民は日常の悲惨さから逃れるためにそこに通っている。
ワシントン・ポストによると、同書は北米だけで100万部以上売れたという。この本の発売以来スティーブンソンの言う「メタバース」という言葉を、バーチャルリアリティ技術が作り出す新たな仮想世界を表現するために使うことが多くなり、近年では頻繁に検索されるバズワードとなった。
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