破産した仮想通貨融資企業セルシウス・ネットワークは、連邦破産法第11条の再建計画案のスポンサーとして投資顧問会社ノヴァウルフ・デジタル・マネジメントを選択した。ノヴァウルフが新会社の運営を引き継ぎ、ほとんどの顧客が最大70%の資金を回収できるとしている。
破産した仮想通貨融資企業セルシウス・ネットワークは、連邦破産法第11条の再建計画案のスポンサーとして投資顧問会社ノヴァウルフ・デジタル・マネジメントを選択した。ノヴァウルフが新会社の運営を引き継ぎ、ほとんどの顧客が最大70%の資金を回収できるとしている。
セルシウスは2月15日、ニューヨーク南部地区連邦破産裁判所に提出した計画案で、この計画を示した。この計画案は、セルシウスの口座保有者の利益を代表する機関であるセルシウス無担保債権者委員会(UCC)の支持を受けている。
この計画では、債権者が全額出資する新しいパブリックプラットフォーム「NewCo」を設立し、UCCが同社の役員の大半を任命することになっている。この計画では、新しい取締役会には「セルシウスの創業者の関与」はないとしている。
またノヴァウルフは新会社に4500万ドルから5500万ドルの現金を直接拠出する予定だ。
1-Last night Celsius (with UCC support) selected NovaWulf to sponsor a reorganization plan that will distribute liquid crypto to all account holders, as well as create a litigation trust and provide creditors with common equity in a NewCo holding illiquid assets like mining.
— Celsius Official Committee of Unsecured Creditors (@CelsiusUcc) February 15, 2023
セルシウスは、「ノヴァウルフの計画は、債務者の流動的な暗号資産を分配し、経験豊富な資産管理者が運営する新会社を通じて債務者の非流動資産の価値を最大化するための最良の方法を提供する」と述べている。
新会社は、セルシウスの非流動資産、マイニング事業、既存の融資ポートフォリオを引き受け、将来的には仮想通貨関連のサービスを開発する計画だ。
この計画では、申立日に5,000ドル以下の債権を持つ債権者は「コンビニエンス・クラス」に属し、ビットコイン(BTC)、イーサ(ETH)、米ドルコイン(USDC)の形で支払われる「流動的仮想通貨の一回限りの分配」を受けることになる。
このオプションにより、セルシウスの顧客の85%以上が預けた仮想通貨の約70%を回収できると推定されている。5,000ドルを超える債権を持つ債権者は、債権を5,000ドルに減らし、このクラスに参加することを選択することができる。
5,000ドルを超える請求権を持つ人は、小口口座への支払い後に残留する暗号の支払いを受けることになる。
さらに、保有者に配当金を支払う株式トークンを通じて、NewCoの所有権を受け取る。
現在0.50ドル前後で取引されているユーザー報酬に使用されるネイティブトークンのセルシウス(CEL)トークンを保有するユーザーは、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)価格の0.20ドルで評価・購入することになる。
この計画では、「インサイダーCELトークン請求者」、つまりICOの早期アクセス権を与えられた購入者は、「何の回復も受けない」ことになる。
また、この計画では、セルシウスの幹部と元CEOのアレックス・マシンスキー氏に対する訴訟を行うための「十分な資金を備えた訴訟信託」の設立も呼びかけている。
この計画案は、施行までに米国連邦破産裁判所の承認を得る必要がある。
セルシウスは「極端な市場環境」と債務超過の噂を理由に出金を停止し、2022年7月に連邦破産法第11条の適用を申請した。
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