ビットコイン、今週のイベント第1弾はISM製造業【仮想通貨相場】

Cointelegraph Japan  2022年11月01日 11:27  ビットコイン、今週のイベント第1弾はISM製造業

マーケット

　　著者 松田康生（まつだやすお）楽天ウォレットシニアアナリスト

　　東京大学経済学部で国際通貨体制を専攻。三菱UFJ銀行・ドイツ銀行グループで為替・債券のセールス・トレーディング業務に従事。2018年より暗号資産交換業者で暗号資産市場の分析・予想に従事、2021年のピーク800万円、年末500万円と予想、ほぼ的中させる。2022年1月より現職。

ポイント

　　・21,000ドル再トライ失敗も下げ渋る

　　・NYダウが7日ぶり反落、イベント前のポジション調整か

　　・香港が暗号資産容認姿勢に転換、アジアでのハブ争いに立候補

　　・本日のISMは好不況の分けれ目とされる50の上か下かに注目集まる

昨日のBTC相場

　　昨日のBTC相場は高値圏でのもみ合い。

　　21,000ドル（約310万円）を再トライするも失敗したが、20,000ドル（約295万円）半ばで下げ渋っている。

　　BTCは、先週金曜日の米ハイテク企業株の反発を受け21,000ドルを一時上抜けたが、その後は一目均衡表の雲の上限に上値を抑えられる展開が続いた。

　　昨日の朝方、香港フィンテックウィークで香港政府財務長官が個人投資家に暗号資産への「適度のアクセス」を付与するための協議プロセスを開始すると表明、続いて同政府はBTCとETHのCME先物ベースのETFに関するガイドラインを発表した。

　　これを好感したこともあり欧州時間に入るとBTCは上昇、再び21,000ドルを窺うが、イギリスに本拠地を置きロンドンとNasdaqに上場するマイニング会社Argo Blockchainが資金調達の失敗から資金繰り難に陥っているとの報道から同社株が急落、相場の重石となった。

　　更にハイテク株の反落もあり米株が下げて始まるとBTCは失速、米国債発行増が発表されると米10年債金利が一時4.1％まで上昇、BTC相場もやや軟化したが、同時にドル高円安も進んでおり円建てのBTC価格はほぼ横ばい推移となった。