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NFTとセキュリティ ──「デジタル版の宝物」を守るということ

 NFTとセキュリティ ──「デジタル版の宝物」を守るということ WikiBit 2022-07-30 12:00

仮想通貨市場が冷え込みを見せる中、Web3に対する風当たりが強くなっている。Web3はそもそも社会にどんな価値をもたらすのか?その定義が曖昧なまま話が進んでしまっているという声も聞こえる。「冬の時代」はいつまで続くか不透明だ。

  Cointelegraph Japan 2022年07月30日 21:00 NFTとセキュリティ ──「デジタル版の宝物」を守るということ

  オピニオン

  仮想通貨市場が冷え込みを見せる中、Web3に対する風当たりが強くなっている。Web3はそもそも社会にどんな価値をもたらすのか?その定義が曖昧なまま話が進んでしまっているという声も聞こえる。「冬の時代」はいつまで続くか不透明だ。

  しかし我々は、NFTに関して強気だ。デジタル領域での創造性を再定義するのがNFTだと考えている。

  なぜNFTが未来なのか?

  NFTは、「力の均衡状態(バランスオブパワー)」が変わることを意味する。作品の所有権が業界からクリエイターに移動する。そして、インターネットのように数百万人とつながっている感覚をもたらす。NFTは、技術革命とアーティストにとってのルネッサンスを同時に起こしていると言えるだろう。

  NFTアーティストは2030年までに現代アーティストの中で最も成功するアーティストの一つになると我々はみている。そして、クリエイター、買い手、ブランド、企業、金融機関、公的機関・・・多くの主体がこのユニークなデジタルトークンの革新性に気がつくだろう。

  「デジタル版の宝物」を守る

  NFTは、いわばデジタル版の宝物だ。そして、NFTの冒険は、宝物を手に入れるところまでで終わりではない。手に入れた宝物は守らなければならない。

  TRMラボの調査によると、2022年、NFTコレクションを狙ったハッキングの件数は増え続け、5月だけで2200万ドル以上の損害をもたらした。先週木曜日、NFT界隈ではツイッターやディスコードがハッキングされフィッシング詐欺が行われた。

  フィッシング詐欺は、送信元を偽ってメッセージを送りつけ、偽のホームページに接続させたりするなどの方法で、重要な個人情報を盗み出す行為だ。NFTの場合、犯罪者たちはあなたのウォレットの秘密鍵などを騙して盗み出すことを狙う。

  NFTを安全に保管する上で必要なことは、NFTの送金、取引へのサインを完全な透明性をもって行うことだ。これは「クリアサイン」と呼ばれる。しかし、多くの人々にその重要性が認識されているか、また業界として最適なソリューションが提供できているかと問われると、首を縦に振ることはできない。

  我々は、NFTを安全に保管することは喫緊の課題だと考えている。今週、[Ledger] MarketというNFTプラットフォームへのアクセス権などが付与されるNFTが、オープンシーの取引高ランキングで一時世界ナンバーワンを獲得した。NFT保有者の間でも、セキュリティに関する意識は高まってきているようだ。

  2020年代はNFTが始まった10年間として記憶されるだろう。NFTとセキュリティ──NFTの普及への道は、次のフェーズに入らなければならないだろう。

  著者 Ledger

  プロフィール:2014年に誕生した仮想通貨のハードウェアウォレットの会社。拠点はフランスにあり、現在はLedger Nano XとLedger Nano S+、Ledger Nano Sという3種類のハードウェアウォレットを製造・販売している。Ledger Nano S +は2022年4月4日発売の最新作。Ledger Nanoシリーズに接続して使うソフトウェアであるLedger Liveを、全ての仮想通貨サービスが1箇所に集まるプラットフォーム、いわば「Web3.0のハブ」にすることを目指している。

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