NFT市場は「2030年に2310億ドル」、調査会社が現状の20倍以上と予測

　　Gareth Jenkinson 2022年07月15日 12:25 NFT市場は「2030年に2310億ドル」、調査会社が現状の20倍以上と予測

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　　ベリファイド・マーケット・リサーチ（VMR）が発行した市場レポートでは、非代替性トークン（NFT）市場の将来について、2030年までにその価値が2310億ドルに膨れ上がると予測している。

　　調査・コンサルティング会社であるVMRは、急成長するNFT分野を202ページにわたって深く掘り下げ、2021年の世界のNFT市場を113億ドルと評価した。VMRは、この分野が今後8年間、年平均成長率33.7％で成長すると予測している。NFT需要の主な要因は、音楽、映画、スポーツなど、さまざまな業界や生活シーンでNFTが普及していることだ。レポートでは、NFTの売上に貢献した主な関心分野とユースケースを紹介している。

　　ゲーム部門は採用の主要な推進力となっている。レポートではEnjinを、ブロックチェーン技術を自社のインフラと組み合わせ、独自トークン（ENJ）を立ち上げた最初の大手ゲーム会社の1社として取り上げている。このエコシステムでは、ゲーム内資産をNFTに変換し、ゲーマーがゲーム内資産をマネタイズできるようにしている。

　　アクシ―・インフィニティ (AXS)はフィリピンのユーザーに、COVID-19の流行期間中に代替収益源を提供し、NFT市場を開拓した。

　　スポーツの世界では、NFTの提供が続いている。VMRのレポートでは、ダッパーラボが総合格闘技団体UFCと提携し、コレクターズアイテムを発売することが取り上げられている。UFCストライクは、広く普及しているNBAトップショットと同様のコンセプトで、NFTによりUFCの歴史をデジタル化して収益化することを目的としている。

　　ビジネスの世界では、NFTマーケットプレイス「オープンシー」がアドビサービスを統合し、従来のITソリューションとブロックチェーンベースのプラットフォームが融合する中で、さまざまな機能を提供するようになった。

　　VMRのレポートは、成長コンサルティング会社のスカイクエストテクノロジーが2022年5月に発表したNFTに関するレポートと同様の見通しを示している。同社は、2022年から2028年にかけての同分野の成長率を34％と予測している。