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東京原宿に集まったWeb3開発者たちのリアル【PolygonTokyoHack】 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン

東京原宿に集まったWeb3開発者たちのリアル【PolygonTokyoHack】 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン WikiBit 2022-07-03 01:45

イーサリアムのL2ソリューションPolygonが7月1日〜3日、東京原宿のWeWork Icebergで開催している開発者向けイベント「Polygon Toky ...

  イーサリアムのL2ソリューションPolygonが7月1日〜3日、東京原宿のWeWork Icebergで開催している開発者向けイベント「Polygon Tokyo Hacker House」。賞金総額1万ドルのハッカソンでは、若手エンジニアたちが技術やアイデアを競っている。

  イベント参加者は申し込み多数により150人に絞られた。会場に集った次世代のWeb3エンジニアは、いったいどんな人たちなのか。会場内で聞いて回った。

  「学内DAOを立ち上げたい」大学生

  上智大学に通う唐澤達也さん

  唐澤達也さんは、上智大学で「機能創造理工学」を学ぶ21歳。高校を卒業した後に体調を壊し、大学進学が遅れた。

  クラスメイトは車や飛行機を造ることに興味をもつというが、唐沢さんは現在大学内でDAOを構築するプロジェクトに夢中だ。きっかけは所属する「Sophia Startup Club(起業家サークル)」だった。

  元々起業には興味はなかったが、3年間の療養生活の中で「人にいい影響を与える人になりたい」と考え、その手段として起業に興味を持ち始めた。「サークルの先輩がWeb3コミュニティを立ち上げようとしていて、そこに賛同する形でぼくも乗ってみようと」

  コミュニティを通して「人と人をつなげたい」という点が、唐沢さんの心を動かした。療養中に感じた孤独感から、人のつながりの大切さを感じていた。

  Polygon Tokyo Hacker Houseへの参加も大学内でのDAO立ち上げに向けての勉強だそうだ。「友人にDAOやNFT、WEB3といった言葉を出しても、会話が終わってしまう」と唐澤さん。

  大学ではまだまだWeb3領域の考え方は認識されていない。今のプロジェクトで、実験的に学内にDAOを作ってみる。大学というビジネスや社会と切り離された自由な空間でなら、社会でできないこともできる。実際にDAOを構築し、新しい発見を得たいと、唐澤さんは言う。

  唐沢さんが思い描いている理想の学内DAOでは、Web3とメンタルヘルスを組み合わせて、自分の価値基準に従って生きられる世界をつくることだという。

  「チームメンバーは、みんな初対面

  チームで参加した「あいかわ ひびき」さん

  あいかわひびきさんは、今年大学院を修了した26歳のAIエンジニア。大学院で研究し、本職としているのはAI分野だが、Web3技術にも可能性を感じ、卒論完成後に勉強を始めた。現在、Web3エンジニア・コミュニティの「UNCHAIN」に所属していて、今回はそこのメンバーたち4人とチームを組んで参加したという。

  「チームメンバーたちとは今回が初対面。これまでは、discordのハンドルネームを知っているだけに近い状態だった」と語る。プロジェクトのアイデアをdiscordで公開したところ、「バックエンド、フロントエンドなど、それぞれ違う分野に精通しているエンジニアたちが手を挙げてくれた」という

  WeWork Icebergの会議室で、プロダクトを共同開発するハッカソン参加者たち

  今回は、取引所間の価格差を利用したアービトラージ取引システムを作る計画。メンバーたちは会場となった原宿 WeWork Icebergの会議室に陣取り、パソコンを突き合わせて開発に取り組んでいた。

  「コミュニティづくりにNFTを利用」

  ハッカソンには、東京都のコロナ対策サイトを短期間で開発し、話題を呼んだCode for Japanのメンバーら6人も参加していた。UIデザイナーの林敬子さんは「もともと進んでいたプロジェクトがあり、ちょうど良い開発合宿のチャンスだった」と話す。

  Code for JapanのUIデザイナー林敬子さん(左)と代表・関治之さん(右)

  同団体では、月1回“ソーシャルハックデー”という社会課題解決のための開発者イベントを開催しており、そこへの継続参加を促すための仕掛けの一つとしてNFT利用を考えたのだという。仕組みとしては、夏休みのラジオ体操のように、「スタンプを集めると、記念のNFTがもらえるような感じ」(林さん)になるとのことだ。

  代表の関治之さんによると、Code for Japanは人がオープンに繋がり、ITを使った社会のアップデートを考える「場」。エンジニアだけでなく行政、NPO、企業、学生など様々な団体・個人が集まり、複数のプロジェクトが同時進行しているという。参加貢献を、可視化・アイテム化することで、活動を続けるモチベーションにつなげてもらおうという考えだ。

  林さんは「以前、別のハッカソンに出たときには、初対面の人たちと一緒に作業だったこともあり、時間との勝負になった。今回はCode for Japanのメンバーたちと参加しているので、少し安心感がある」と笑顔をみせていた。

  |取材・テキスト:渡辺一樹、柴田見真n|撮影:渡辺一樹n|編集:佐藤茂

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