Block(旧スクエア)子会社のTBDは、ビットコイン(BTC)を中心とした新しい分散型ウェブを構築する計画を発表した。
Sam Bourgi 2022年06月11日 07:31 ビットコインを中心とした新しい分散型ウェブ「Web5」、ジャック・ドーシー率いるBlockが計画
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Block(旧スクエア)子会社のTBDは、ビットコイン(BTC)を中心とした新しい分散型ウェブを構築する計画を発表した。この計画は、最大のブロックチェーンネットワークであるビットコインがインターネットの進化に大きな役割を果たすという創業者ジャック・ドーシー氏の信念を反映している。
「Web5」と呼ばれるこの新しいプロジェクトは、2021年11月にツイッターCEOを退任して以来、ドーシー氏が進めているビットコインを中心とした最新の取り組みになる。
Web3がブロックチェーン技術とトークン化を取り入れてインターネットを分散化するのに対し、Web5は1つのブロックチェーン(ビットコイン)のみを利用するIDベースのシステムとして構想されている。
Block has a lofty vision of “evolving the Web” by prioritizing identity management. Source: Block
ビットコイン関連の技術を開設するNamciosは、一連のツイートでWeb5のコンセプトを説明し、これがユーザーの体験を向上させ、分散型ID(DID)管理を可能にするいくつかのソフトウェアコンポーネントが連動していると指摘する。Web5は「ION」を利用している。IONは、「ビットコインのブロックチェーンの上で動く、オープンでパブリックでパーミッションレスの分散型IDネットワーク」だ。
TBDのプロトタイプ資料によると、Web5は基本的に分散型Webプラットフォーム(DWP)であり、開発者は分散型IDと分散型ノードを介して分散型Webアプリを作成することができる。Web5はまた、BTCを中心とした通貨ネットワークを持つ。これはビットコインがいつかインターネットのネイティブ通貨になるというドーシー氏の信念を反映したものだろう。
ドーシー氏が新しいWeb開発モデルを追求するのは、Web3が真の分散化を達成することはないだろうという信念からきているのかもしれない。同氏は、Web3とその開発を支援するベンチャーキャピタル(VC)コミュニティを公然と批判している。2021年12月、ドーシーは、Web3は個人が所有しているのではなく、VCとそのリミテッドパートナーが所有しているとツイートしている。「彼らのインセンティブから逃れることはできない」と言い、「結局はラベルの違う中央集権的な存在なのだ」とドーシー氏は指摘していた。
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