a16zはNFTを独占している？

　　a16z（Andreessen Horowitz）は、著名な投資家であるマーク・アンドリーセン（Marc Andreessen）氏により設立されたベンチャーキャピタル企業である。設立以来、同社はIGやソフトウェア開発のプラットフォームGitHubなどの多くのサービスを支援しており、現在シリコンバレーで最も影響力のあるベンチャーキャピタルの一つである。

　　a16zはマーク・アンドリーセン氏のリーダーシップの下で、Web3分野における大きなシェアを占めている。既に3つの暗号通貨ファンドを立ち上げ、合計30億以上の資金を調達した。a16zはまた、将来性のある暗号通貨関連企業の株式も保有している。例えば、NFT市場の取引量の大部分を占めているマーケットプレイスOpenSeaや、NFT作品シリーズBAYCの親会社YugaLabsの株式などである。

　　しかし業界の一部の投資家は、「a16zはWeb3やブロックチェーン技術への投資で得られる利益のみを狙っている」と批判している。

　　現在、暗号通貨業界の人々によく知られている「分散型」という言葉は、ただのスローガンになりつつあるようである。暗号通貨市場のほとんどは「分散型」を装った中央集権的なブロックチェーンプラットフォームである。今のNFT分野もますます中央集権化が進んでいる。その大きな要因となっているのは、a16zの存在であるとアナリスト達は考えている。

　　2021年7月、a16zはOpenSeaに1億ドルのシリーズBラウンドの資金調達を主導し、a16zのトップはOpenSeaの取締役に就任した。a16zがOpenSeaに参入した後、プラットフォームの取引量は大幅に増加し、2022年2月に200億ドルを突破した。

　　ブロックチェーン分析会社DappRadarのデータによると、現在NFTの取引はほぼOpenSeaとLooksRareに集中している。ただし、LooksRareは大量の偽取引（プラットフォームの取引報酬を得るために、自分のNFTを取引している）があるので、実際のNFT取引はほとんどOpenSeaで行われている。

　　2022年2月初旬、BAYCの創設チームであるYugaLabsは、a16zと資金調達について交渉を開始した。交渉結果について、どちらからも公式発表がないが、その1カ月後、Yuga Labsは人気NFTシリーズCrypto Punksの開発会社「Larva Labs」が所有している2つのNFTプロジェクトの「ブランド、アート著作権、その他の知的財産権」を買収したことを発表した。a16zはもはや、NFTの上流販売業者にとどまらず、NFTの創作市場も独占し始めていると言えよう。

　　買収後、YugaLabsはCryptoPunksに「実用性」をもたせることを計画している。この場合の「実用性」とは、NFT保有者に特別な権力を与えることである。例えば、NFTの作成の優先権、メタバースプラットフォームでの3Dプロジェクトの開発の優先権などである。

　　NFT市場のトップとして、BAYCのあらゆる動きは、NFT市場全体に影響を与える。そして、これらのプロジェクトの背後にいるa16zは、間違いなく最大の受益者となった。

　　免責事項

　　暗号通貨は価格変動が激しく、トレードの際は自身の投資経験、目標、財務状況、リスクを取る能力等について十分検討する必要があります。

　　本記事はあくまでも情報提供を目的としており、投資を推奨するものではありません。

　　また、本記事を参考して投資した結果被った損失について、弊社は一切の責任を負いかねます。

　　WikiBitとは？

　　弊社が提供しているWikiBitは、暗号通貨取引所・トークンの信頼性に関する情報を収集・公開している第三者プラットフォームです。

　　登録されている暗号通貨取引所・トークンの数は、全世界で１万件を超えています。

　　「真相公開」のページでは、実際に詐欺に遭ってしまったトレーダーからの被害報告が日々投稿されています。また、WikiBitでは暗号通貨に関連するニュースや、相場情報までトレードに役立つ有益な情報を日々発信しています。

　　初めて暗号通貨（仮想通貨）取引所を利用する際は、入金前にWikiBitのアプリで、取引所の安全性や評判を確認することを強く推奨しています。

　　https://www.wikibit.com/jp_ja/download.html

　　コンテンツは全て無料で閲覧できます。

　　ぜひ上記のリンクからWikibitアプリをダウンロードして、取引所の情報をチェックしてみてください。