英税務当局、VAT詐欺事件で初のNFT押収

　　Prashant Jha 2022年02月15日 08:23 英税務当局、VAT詐欺事件で初のNFT押収

　　ニュース

　　英国の税務当局である歳入関税庁（HMRC）は、脱税の疑いがあるノンファンジブルトークン（NFT）3個を押収した。

　　HMRCによると、英国でNFTを押収した初の事例だという。BBCの報道によると、HMRCはNFTの押収とともに3人を140万ポンド（約2億1800万円）の脱税で逮捕した。

　　この事件で逮捕された容疑者は、偽の身分証明書や盗難証明書、偽の住所、未登録のプリペイド携帯電話、仮想プライベートネットワーク（VPN）、偽の請求書、合法的な事業活動に従事しているふりをするなど「高度な方法」を使ったという。

　　HMRCは、容疑者から3つのNFTとともに5,000ポンド（約78万円）相当のデジタル資産を没収する裁判所命令を取得した。HMRCのニック・シャープ副局長は、今回の税金詐欺事件におけるNFTとデジタル資産の押収は、税務当局からお金を隠そうとする人たちへの警告になると述べた。

　　“私たちは常に新しい技術に対応し、犯罪者や脱税者が資産を隠す方法を追跡している”

　　税務当局の一般市民に対する警告は日常的なものだ。没収されたデジタル資産やNFTは、資産としての押収されただけで、デジタル資産や収集品は、犯罪の道具として使われたわけではない。

　　NFTは2021年に人気のピークに達し、一般に広くトレンドとなった。人気とユースケースの上昇に伴い、法律家も規制について議論を始めている。