ビットコインのドミナンスが40％を下回り、過去最低値に接近

　　2022年の初めは、ビットコイン（BTC）にとって厳しい「年明け」となった。トレーダー達はリバウンドの「奇跡」を待っているが、ビットコインの価格は依然として45,000ドルから48,000ドルの範囲で推移している。

　　*執筆時点でビットコインの価格は46,192ドル、24時間比べ-0.5％

　　暗号通貨市場におけるビットコインの時価総額のドミナンス＊も40％を下回っている。執筆時点で39.54％となっており、過去最低値に近づきつつある。

　　＊ドミナンス：ドミナンスとは市場全体に占める、各暗号資産における時価総額のシェア（占有率）を意味する。

　　2017年以前、ビットコインは暗号通貨市場全体の95％を占めていた。しかし、アルトコインが台頭してきた2018年の年始に、過去最低の36％まで下落した。2020年まで、ビットコインの時価総額ドミナンスは71％に回復したが、2021年、アルトコイン市場の人気に再び火が付いた。これにより、ビットコインの時価総額ドミナンスはまた下落基調へと戻った。

　　ビットコイン価格の乱高下は、再び「クジラ」を市場に呼び込んだようである。Bitinfochartsのデータによると、現在第3位ビットコイン保有数のアドレスは1月3日に平均価格46,363ドルで456 ビットコインを購入した。合計2,114ドルである。

　　アナリストのジャスティン・ベネット（Justin Bennet）氏は、ビットコインの価格変動はもはや、単純に強気相場や弱気相場に分類することができなくなったと考えている。新しい個人と機関投資家の参加により、より多くの「グレーゾーン」があるかもしれないという見方だ。彼は「ビットコインは長い間で横ばいだったので、全く異なるシナリオとなった。強気と弱気の間には多くのグレーゾーンがある。投資家は適応しないと、取り残されることになるかもしれない」と述べた。

　　

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