WikiBitの見解：2021年は暗号通貨誕生以来最も重要な年

　　2021年は暗号通貨の歴史の中で最も重要な一年である。暗号市場のほぼすべての分野が成長した一年と言えるだろう。多くの暗号通貨が過去最高価格を更新し、ブロックチェーン関連技術も大きく進歩した。また主要メディアから注目される機会も増え、暗号通貨が世界中で認知度を広げている。

　　記憶に新しい出来事と言えば、ドージコイン（DOGE）やシバイヌコイン（SHIB）などのミームコインの急増である。2021年の初めには、ドージコインの価格は0.5セントドルで、時価総額は6億ドルであった。テスラのCEO、イーロン・マスクがドージコインを取り上げると、他の投資家からも注目を集め、一気に上昇トレンドを形成した。ピーク時、価格は0.7ドルまで上昇し、時価総額は1000億ドルに達した。マスク氏もTwitterでドージコインを「the people's cryptocurrency（人々の暗号通貨）」と名前を付けたくらい、今では高い人気を誇る。ドージコインを暗号通貨市場の『冗談』と見なすトレーダーもいるが、世界中の人々に注目され、暗号通貨業界に大量の資金が流れ込んだことは事実である。

　　次の大きなトレンドはNFT（非代替性トークン）である。今年3月に、小さな帽子をかぶっている宇宙人の24×24ピクセルの1組のポートレートが、それぞれ約750万ドルで売却された、このことは多くの注目を集め、NFT全体が話題となった。多くのファンを獲得した最初のNFTシリーズはCryptoPunksである。これは、様々なキャラクターをピクセル化したポートレートであり、現在の最低価格は10万ドルとなっている。NFT市場の拡大に従って、アディダス、ペプシ、バドワイザーなど多くの大手企業もこの分野に参入した。それらの企業は自社独自のNFTシリーズをリリースし、各NFTは全て数千ドルで販売している。

　　Facebookが社名を「Meta（メタ）」に変更することは、「メタバース」という仮想空間の概念を世界中に拡散した。それに伴い、ブロックチェーンゲーム業界の発展も加速され、「GameFi（ゲーム×金融）」と呼ばれている新しい分野も出現した。

　　様々な新分野が切り開かれ、これにより暗号通貨市場全体に上昇トレンドをもたらしたという見方もできる。ビットコインは69,000ドル（BTC）で過去最高値を更新し、イーサリアム（ETH）も4,800ドルの過去最高値に達した。

　　また、暗号通貨の採用も急速に進んでいる。エルサルバドルは国自体が、ビットコインを法定通貨にすることを決定し、火山の熱エネルギーを利用してビットコインのマイニングと運用する「ビットコイン・シティー」という構想も計画している。米国のマイアミのフランシス・スアレス（Frances Suarez）市長もビットコインを推進し、公務員に暗号通貨で給料を支払う選択肢を作った。「世界金融の中心地」であるニューヨークの次期市長、エリック・アダムス（Eric Adams）市長が常にビットコインを未来の通貨として賞賛しており、市内で普及を加速させたいという考えも示した。

　　来年、2022年には大規模なテクノロジー企業の採用、イーサリアム2.0のリリース、また画期的なブロックチェーン基盤の分散アプリのリリースを控えている。

　　暗号通貨はきっと今後も注目され続けるだろう。

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