ビットコイン価格の回復が弱まり、金融金利はマイナスに

　　先週末の暴落後、ビットコイン（BTC）の価格は2021年12月6日から徐々に回復しているが、上昇幅は芳しくなく、価格は記事執筆時点で50,150ドル前後で安定している。執筆時点で、ビットコインの価格は50,130ドル（568万日本円）でもみ合っており、7日間変動は-10.4％、30日間変動は-19.3％と、暴落前の57,000ドルからはまだ大きな差がある。ビットコインは依然トレンドラインへ回復していない。

　　Glassnodeの最新レポートによると、ビットコインの価格が急落した後、資金調達金利がマイナスに転じたため、市場のセンチメントも再調整された。マイナス資金調達金利とは、ショート注文のトレーダーがポジションを維持するために、ロング注文のトレーダーに手数料を払うことを意味する。この傾向により、ビットコイン市場センチメントが弱気に転換する可能性が高い。

　　現在、ビットコイン価格が回復できない原因については、投資家間でも様々な見方がある。たとえば、新型コロナウイルスのオミクロン変異株への恐怖、中国不動産市場に対する懸念、世界的なインフレ懸念、米連邦準備制度理事会（FRB）への不信感などが原因として考えられている。

　　週足の指数平滑化移動平均（MACD）は、トレンドの反転やトレンドの強弱を見極めるために使用されるテクニカル指標である。この指標はマイナスになると、強気から弱気へのトレンドの変化を意味し、ゼロラインより下のローソク足が長いほど、より強い弱気の感情を示す。下のチャートでは、MACDが4月以来初めて「売り」シグナルを示しており、ビットコインがさらに下落するリスクが高まり、年末リバウンドの期待が弱まっている。

　　

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